この記事ではMinecraftの軽量化・美麗化MODのOptifineの主要設定項目「ミップマップ」について、どのように設定すればよいかの指針を提示します。
なお最新バージョンであるOptifine1.19.2での動作確認もしております。
ミップマップとは
ミップマップ(mipmap)は、3次元コンピュータグラフィックスのテクスチャフィルタリングにおいて、メインとなるテクスチャの画像を補完するよう事前計算され最適化された画像群である。これにより描画速度を向上させる。3Dのコンピュータゲームやフライトシミュレータ、その他の3D画像システムで広く使われている。これを使った技法をミップマッピング (mipmapping) と呼ぶ。ミップマップを使うとメモリを余分に必要とする。ミップマップはウェーブレット圧縮の基盤ともなっている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミップマップ
遠くの物体に張り付けるテクスチャは小さくなるので、事前に縮小したテクスチャを用意しておいて、レンダーを綺麗かつスムーズに行うというものです。
簡単に言えば、画面の表示が美しくなるということです。
Optifine 1.19.2 ミップマップのおすすめの設定
ミップマップレベルの設定
高スペック・ハイエンドPCを利用している方なら間違いなくミップマップレベルを最大限に設定すべきです。そもそもミップマップレベルによってのFPSの増減はそれほど重要なものではありません。(FPS向上に係る大きな効果は見られないという意味です。)それよりもプレイ中の画面がより繊細で美しいものとなるのが、あなたのゲーム体験を向上させるのに一役買ってくれるのでは。
一方で低スペックPCをやむを得ず利用している方はミップマップレベルはオフに設定すべきです。こちらの理由は、私の主観が含まれているのですが、低スペックPCの方はプレイ可能なレベルのFPSを出すことで精いっぱいな状態であると思われます。そこに画面の美しさを加味することはめったにないと思われるからです。
ミップマップの種類の設定
ミップマップ種類の設定です。ミップマップを利用する際にどの補間方法(ピクセル間の隙間をどのように埋めるか)を決定します。
高スペック・ハイエンドPCの方はミップマップの種類をトライリニア補間に設定しましょう。ミップマップの種類ごとの違いは後述しますが、トライリニア保管はそれらの中で一番リッチな補間方法であるので、マシンには高負荷ですが、画面表示は最も美しくなります。
低スペックPCをやむにやまれず使用している方でミップマップを利用してみたいというときには、ミップマップの種類をニアレストネイバー補間に設定しましょう。ニアレストネイバー補間は、ピクセル間を簡易的に補間するためマシンへの負荷が比較的小さいです。
PCスペック別のおすすめ設定をまとめました。
ミップマップレベル | ミップマップの種類 | |
高スペック・ハイエンド | 最大限 | トライリニア補間 |
低スペック | オフ | (ニアレストネイバー補間) |
(注意:低スペックの行のミップマップの種類はミップマップを仮にオンにしたときの最適な設定です。)
Optifine 1.19.2 ミップマップレベルの違いを写真で比較
対照実験の形式をとりたいので、ミップマップの種類はトライリニア補間で固定させていただきます。
「オフ」;ミップマップレベル
ミップマップ機能をオフにした状態です。遠くのテクスチャにジャギーが発生しているのが分かります。
「レベル1」;ミップマップレベル
ミップマップをレベル1で有効にした画像です。オフの状態よりもジャギーの発生頻度が減少しています。
「レベル2」;ミップマップレベル
ミドルレベルのミップマップレベル2にした状態です。レベル1よりもさらにジャギーを減少させています。
「レベル3」;ミップマップレベル
二番目に強力なレベル3のミップマップです。
「レベル4」;ミップマップレベル
最高品質のミップマップレベル4です。目立つジャギーがなくなっていることがわかります。
ミップマップの種類の違いを写真で比較
「ニアレストネイバー法」;ミップマップの種類
ニアレストネイバー法は補間処理の際に、カラーパレットを変更しないという特徴があります。つまりこちらの補間方法は可逆的です。ミップマップの弱点であるぼやけが少なく、処理が一番軽いのも特徴です。
「線形補間法」;ミップマップの種類
二値の平均で補間する方法です。Optifineでは誤差評価が行われていないのか、少々雑なポイントが見受けられます。
「バイリニア法」;ミップマップの種類
近傍2ピクセルの輝度をベースに加重平均を取って補間する方法です。スムーズに補間されるのが特徴です。
「トライリニア法」;ミップマップの種類
ニアレストネイバー法とバイリニア法の双方でフィルタリング処理をした後、それぞれについて線形補間をしたのがトライリニア法です。リッチな補間方法であるがゆえに処理が重いのが難点です。