Minecraft統合版に光源の処理を正確に行うことで画面表現が綺麗になる、リアルタイム・レイトレーシングの機能が追加されます。
リアルタイム・レイトレーシング機能が有効化したMinecraftは製品名を「Minecraft with RTX」とリニューアルします。
Minecraft with RTXは日本時間で2020/04/17にオープンβテストが実施されます。こちらはMinecraft統合版を所有している方ならだれでも参加可能で、一足先にリアルタイム・レイトレーシングの機能を体験することができます。
それでは公式サイトに掲載されたいくつかの情報をご紹介させていただきます。
原文が知りたい方はリンクを表示しますので、是非先にそちらをご覧ください。(原文ページは英語です。)
https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/minecraft-with-rtx-beta-begins-april-16/
RTXで変わるMinecraftの世界
こちらはDr_Bondさんが作成したワールドの「Aquatic Adventure RTX」です。まずはこちらの世界でRTXの機能を実感してみましょう。
RTXをONにすることで、最初に目に付くのが水面です。Minecraft JEにある影MODの表現を凌駕した水面が靡くを素晴らしく思います。微かな周りの景色の反射の映り込みがいい味を出しています。
次に夜の景色を見てみましょう。光源からでる色づいた光が和やかな雰囲気を演出しています。神殿では緑を基調とした光が幻想的なイメージを彷彿させます。
続いてのワールドはElysium Fireさんが作成した「Neon District RTX」です。
RTX機能をONにすることで明暗がはっきりし、現実世界に近い光源の移ろいを堪能することができます。一か所の光が辺りに散乱する様子も見ものです。
夜の街も見てみましょう。ビルの合間にみられる光が差し込むが綺麗です。左の画像に見える華奢な光の少女も鮮やかです。
RTX ONとRTX OFFの違い
BlockWorksさんが作成したワールド「Imagination Island RTX」でRTXの真意を確認してみましょう。
こちらがRTX OFFの状態です。今のMinecraftと同様に色が単調でなにか物足りない感がありますね。
こちらがRTX ONの状態です。先ほどとは別の景色を撮っていると錯覚するくらい、光の芸術が画面を映えさせています。
右に見えるマグマが赤く色づくのは神秘的で美しいですね。水面にも注目していただきたく、RTX ONではただ景色が水面に反射しているだけでなく、ブラーが随所に見られ、奥行きが感じられます。
つづいてRazzleberriesさんが作成したワールドの「Of Temples and Totems RTX」を見ていきましょう。
RTX OFFの状態では、城の周りを囲むマグマが鬱陶しく感じますね。また城の炎もただの飾りのような演出しかなしていません。
こちらがRTX ONの状態です。先ほどとは一転、周囲のマグマが幻想と呼べるほどに美しく色鮮やかに輝いています。城に点在する炎も何か、酸鼻の極みを創造しています。
DLSS機能で向上するパフォーマンス
NVIDIAが独自に開発を進めてきたDLSS2.0がMinecraft with RTXでは利用可能です。
DLSSとはAIが画像のピクセル間を適切に保管することによって、細かな描画をGPUの通常領域からAIのニューラルネットワークを構築する回路に委譲し、描画パフォーマンスを向上させる機能のことです。この機能は一般にレンダー解像度が大きいほど効果を有します。
上の画像は、ピクセル解像度別にDLSSの有無でFPS(フレーム・パー・セコンド)の違いを検証したグラフです。
Full HD解像度では50%に満たないほどのパフォーマンスの向上が、4K Full HD解像度では65%ほどのパフォーマンスの向上が見込めます。
こちらの設定はRTX ONかつ最高画質での検証です。
続いてグラフィックボード別のFPSの違いを検証したグラフになります。
グラフ一番上にあるRTX 2080 Tiは現行RTX機で最高性能を誇るグラフィックボードになります。その最高のグラフィックボードですら、DLSS機能がOFFの状態では平均FPSは60を切ります。
しかし、DLSS機能を有効にすれば平均FPSは90を超え、一般的なユーザーの所有する60FPSに対応したモニターでは十分な性能を発揮することができるようになります。
また、RTXのビデオカードでは廉価機種になる、RTX 2060でも、プレイに支障をきたさないレベルまで性能をカバーすることができています。
Minecraft with RTXをプレイするために必要な環境
Minecraft with RTXをプレイするには、適切な環境が必要になりますので、それらをまとめていきたいと思います。
RTX対応グラフィックボード
Minecraft with RTXをプレイするための最小要件はこのRTXに対応したグラフィックボードです。
RTX以前のグラフィックボードの通称はGT、或いはGTXで、こちらにはリアルタイム・レイトレーシング機能を有しておりません。よって、リアルタイム・レイトレーシングを体験するには、最低限RTXに対応したグラフィックボードが必要になります。
しかし、RTXが搭載されているならOKというわけではござません。前項で説明した通り、廉価機種のRTX 2060やRTX 2060 SUPERでは、やや性能不足と言わざるを得ません。
通常のMinecraftではなく、こちらのMinecraft with RTXを求めてきたということは、画質やプレイ性能にこだわりを持っているからこそですよね。
したがって、RTX対応のグラフィックボードの最低ラインはRTX 2070からだと思います。個人的に、コストパフォーマンスを重視するならば、RTX 2070が適切だと思います。RTX 2070は上位モデルのRTX 2070 SUPERが発売されたことにより、在庫過多の状態にあり、値段が下方へ推移していくと思います。よって、いまグラフィックボードを新調するなら、RTX 2070を強くお勧めいたします。
私も使用経験のあるMSI製は長期間使えると自負しておりますので、是非ご検討ください。
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RTX機能を贅沢な環境で利用したいという方は、最上位モデルのRTX 2080 Tiをお勧めいたします。少々値段は張りますが、購入して損はないパフォーマンスを期待できます。
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32GBのメモリー
RTX ONでプレイする場合、ワールドの規模にもよりますが、性能をフルに活用するためにはメモリーのサイズが重要になります。テクスチャモデルを一時的に保存する場所がメモリですが、その容量が小さいとSSDないしはHDDに一時的に生成されるスワップ領域に移動されます。すると、スワップ領域からテクスチャモデルをとるたびに処理に遅延が生じ、性能に大きくかかわります。
メモリーで重要なのは容量とクロックです。メモリーの容量が大きければ、テクスチャモデルを一度にすべて格納することができます。またメモリーのクロックが大きければ処理速度が向上し、つまりパフォーマンスに寄与することとなります。
私が個人的におすすめするのは32GBのメモリーです。いままで利用していて16GBで不足していたことがありましたが、32GBのメモリーに換装してからは何の不自由もなく使用できております。
オーバークロックメモリは対応したZ系マザーボードが必要なため、ご自身の環境に適応したメモリーをご用意ください。
下に私が使用中のおすすめのメモリーを貼っておきます。
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