ゲーミングPCは、高性能なグラフィックや処理を求める方におすすめのPCです。
しかし、このような高性能なデバイスを使用することは、電気代に少なからず影響を及ぼすことになります。
ゲーミングPCは、常に高いパフォーマンスを発揮するために、大量の電力を消費します。これはゲーミングPCのパーツである、グラフィックカードやCPUなどが、常に最高のパフォーマンスを発揮するために多くの電力を消費しているからです。
したがって電力が増加した分、電気代も益々かかることとなります。これは、ゲームを長時間プレイすることによって、電力の消費量が増加するためです。これは、特に夏場や暑い季節にはよりPCの冷却を必要とするため顕著になります。
この記事ではゲーミングPCの電気代がどれくらいかかるのかと、どうすれば電気代を節約できるのかを解説していきます。
ゲーミングPCの電気代
ゲーミングPCの電気代は使用しているPCパーツによって異なります。よってここではハイエンドPCを例にとって、どの程度の電力を消費して、どれくらい電気代がかかるのかを計算します。
検証に利用するPCパーツは以下の通りです。
それぞれのパーツがどれくらいの消費電力が掛かるのかは各メーカーのデータシートを参考にします。
PCパーツ | 消費電力 | |
---|---|---|
CPU | Intel Corei9 13900K | 125W |
メモリ | Corsair DDR5 5600MHz | 10W |
GPU | MSI RTX 4080 | 300W |
HDD | Samsung M.2 SSD 500GB | 10W |
SSD | Western Digital 6TB | 5W |
一か月あたりにかかる電気代は以下の計算式で算出できます。
消費電力×電気料金×使用時間=電気代
この式に上記の消費電力と電気料金35円、使用時間の一日5時間で一か月を当てはめることで一か月の電気代が分かります。実際に計算すると、一か月にかかる電気代は2163円となります。
電気代の節約方法
ゲーミングPCの電気代が気になる方は、ちょっとした節約方法を用いることで電気代を浮かすことができるのでおすすめです。
電気代の節約方法はいくつかありますが、代表的なものをご紹介します。
頻繁なシャットダウン
ゲーミングPCを付けっぱなしにしておくのはあまりおすすめできません。なぜならゲーミングPCを使用していない時でも待機電力が発生しており、利用時と比較すれば安いですが、それでも電気料金が発生するからです。
ゲーミングPCの設定にも依りますが、利用していないの電気代はそうでないときと比較して四分の一倍くらいになります。先ほど算出した一か月あたりの電気代の数値を用いて計算すれば、シャットダウンせずに一か月つけっぱなしにしておいた時、スリープ時の電気代は約2000円となります。
よってPCの利用が終わったらこまめにシャットダウンすることが重要です。
電力効率の高い「80PLUS PLATINUM」電源の利用
ゲーミングPCの電気代は良い電源を用いることで改善することがあります。電源を選ぶ時のポイントとして電力量と比較して見落としがちなのが、80PLUSの表記です。
80PLUSとは電気の変換効率の目安を表したもので、下からBronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumとなっていて、上位なものほど変換効率が優れているため、無駄な電気を消費せずに済みます。
ただ最上位のTitaniumはコスパが悪いため、二番目のPlatinumをおすすめします。