今年6月に正式リリースされた新作FPS Valorantが日本でブームになっています。そんな中、自分もValorantをプレイしてみたいが、どんなパソコンなら快適にプレイできるのかを知りたい方も増えてきています。
この記事では、Valorantを快適にプレイするためのパソコンの推奨スペックや、勝つためのおすすめPC構成をご紹介させていただきます。
ValorantにおすすめのPC構成
最低要件スペック(動作に最低限必要なパソコン)
ValorantはApexやCSGOと比べても軽いクライアントが特徴のゲームです。Valorantをプレイするために最低限必要なスペックも最小限に抑えられていることからも、Valorantが圧倒的に軽いゲームであることが分かります。
以下のURLで、Valorantを配信しているRiot Gamesが出した動作環境を見ることができます。
https://playvalorant.com/ja-jp/specs/
現在のValorantの必要最低限の動作環境は以下の通りです。
- Windows 7, 8, 10 (64 bit)
- メモリ 4GB
- ビデオメモリ 1GB
- CPU Intel Core 2 Duo E8400
- GPU Intel HD 4000
公式サイトによれば、最低スペックでは30FPS前後でプレイすることを想定しており、競技性が求められるこのゲームには向きません。
Valorant 推奨スペック(競技での最低スペック)
Valorant公式が発表しているゲーム中に60FPSを出すことができる最小構成は以下の通りです。
- CPU Intel Core i3-4150
- GPU Geforce GT 730
このほかのOSやメモリーは上の最低スペックと同等です。この構成はValorantの試合中に60FPSを出すことを目標にしたスペックです。
一般的なプレイヤーならばこれで必要十分なスペックであると言えます。
Valorant ハイエンドスペック
Valorant公式が発表している144FPS以上を目標にしたハイエンドスペックです。以下の構成であれば、ゲーミングモニターを使用できるほどのスペックを持ちます。
- CPU Intel Core i5-4460
- GPU GTX 1050 Ti
CPUはCore i5を、 GPUは一世代前の1050Tiで十分みたいです。しかし144FPS以上を安定して出すためには、グラフィックボードをもう少し良いGTX 1660 Superあたりが良いのかもしれません。
Valorantを快適にプレイできるパソコンのおすすめ
何回も言っておりますが、Valorantは他のゲームと比較しても競技性の強いゲームです。そのため、もしValorantのためにPCを組み立てたいという方は、後で後悔しないようなスペックのものにするべきです。
以下に私が実際に使用しているものや、ストリーマー、プロが使用しているおすすめのPC構成をパーツ別にご紹介させていただきます。
ValorantのプレイでおすすめのCPU
CPUはパソコンのメイン計算機です。ゲームのほとんどの処理はこのCPUが対応します。よって、CPUが貧弱であれば、ゲームの処理に時間がかかり、結果として思うように動作せずに、安定したプレイを楽しむことができません。
以下にスペックが低い順におすすめのCPUをご紹介させていただきます。
Core i3-9100F CPU 4コア
第9世代Core iシリーズのローエンドCPUです。同じi3-9100からオンボードグラフィックを排除した製品で、コストカットが成されていておすすめです。
こちらのCPUでは60FPSを狙うのにおすすめです。
Core i5 9400 6コア
第九世代Core iシリーズのミドルエンドCPUです。Core i5ではあるものの、第6世代Core i7と同等かマルチコア性能であればより上回る実力があり、ゲームにも十分耐えられる高コスパCPUです。
このCPUで144FPSを狙うのにおすすめです。
Core i7-9700K 8コア
第九世代Core iシリーズのハイエンドモデルCPUです。上位のCore i7 9900Kのひとつ下のグレードのCPUですが、この性能になると、CPUがゲーム性能のボトルネックとなることはなく、この差額の1万円をグラフィックボードにあてたほうが、ゲーミング性能は向上できます。
このCPUでは常時240FPSを狙えます。
Valorantでおすすめのメモリー
メモリーの選び方を説明させていただきます。
メモリーを購入する際に見るべき数値は、メモリーのクロック周波数です。メモリーのクロック周波数はDDR4 xxMhzのように記載された部分で、ここの数値が大きいほど、メモリの性能(転送速度・動作速度)が大きいことを表しています。
Team DDR4 3200Mhz 8GBx2
ゲーミング用途でおすすめのオーバークロックメモリーです。普通のメモリーは2133MHzで動作しますが、こちらのメモリーは3200MHzで動作することを保証しています。
一般に動作クロックが向上すると、CPU-メモリー間の転送レイテンシーを削減でき、ゲーム性能向上が同時に見込めます。
ただしメモリーのオーバークロックを適用するためには、Z系マザーボードが必要となるため注意が必要です。なお、Z系マザーボード以外では、DDR4-2133として動作します。
Team DDR4 3600Mhz 8GBx2
上のものと同じメーカー製造のゲーミング用オーバークロックメモリーですが、動作クロックが上記の3200MHzから400Mhz向上し、3600Mhzでの動作を保証しています。
ただ、400Mhzの向上では、ゲーム性能の向上の具合よりも、値段の伸び率のほうが高いので、コストパフォーマンスが悪化する場合があります。セール等で安くなっているとき以外は上の3200Mhzのものを買うのがベストでしょう。
Valorantでおすすめのグラフィックボード
グラフィックボードの選び方はCudaコア数と動作クロックです。Cudaコア数と動作クロックはゲームでの映像処理の性能に直結した数値です。Cudaコア数が多ければ、同時に処理できる命令が多く、動作クロックが高ければ1つの処理にかかる時間が速くなります。
また最近ではリアルタイムレイトレーシングに対応したGeforce RTXシリーズのグラフィックボードが主流となっています。しかし、Valorantは現在リアルタイムレイトレーシングには対応していないので、そこの性能は無視しても構いません。(他のゲームで必要とあれば考慮してください。)
MSI GeForce GTX 1660Ti OCモデル
コスパ最強クラスのグラフィックボードです。ゲーム用のPC製品を製造している有名メーカーMSIが製造していて、人気のあるグラフィックボードで、Valorantでは144FPSを常時狙える性能を持ちます。
コストパフォーマンスが最強なのではじめての方におすすめできるグラフィックボードです。こちらの製品にはリアルタイムレイトレーシング機能はついていません。
ASUS NVIDIA RTX 2060 SUPER 8G
ASUSが提供するハイクラスのグラフィックボードです。ASUSは幅広くPCパーツ、組み込みPCを製造するメーカーで、同時にマザーボード等も製造している老舗メーカーです。
RTX 2060 SUPERはリアルタイムレイトレーシングに対応した中では一番性能が低い部類ですが、それでもValorantでは200FPSを狙えるグラフィックスカードです。
MSI GeForce RTX 2070 SUPER Ventus OC
私も使っているMSIのRTX 2070 SUPERです。このクラスのグラフィックカードになると、CPUの性能も大きく動作に関わってくるため、それなりのCPUと一緒でないと100%の性能を出し切ることができません。よって、これを購入するならば最低でも6コア、欲を言えば8コアは必要となります。
このグラフィックカードを利用すれば安定して240FPSを出すことができます。
MSI GeForce RTX 2080 Ti GAMING X TRIO
金に糸目を付けない、カリスマガチゲーマー用のグラフィックカードです。コンシューマ向けのグラフィックカードで最高峰の性能を誇ります。
誰にも負けたくない、環境で劣りたくない、そんな方にお勧めできるリッチな一品です。
個人的には、おすすめしません。